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2012.02/05(Sun)

ダーウィン進化論の精髄

およそほとんどすべての人が知的好奇心を駆り立てられる問題の一つが生物進化の謎だ。
私は進化生物学の専門家ではないが、一般教養の範囲で話をしていきたい。

予め断っておきたいのだが、どのような自然科学もその科学用語にはいかなる意味でも人間的な価値概念を含んでいない、ということだ。
生物進化≠進歩、生物進化≠退歩

パソコンの進化とか扇風機の進化とか、テクノロジーの進歩を表すのに進化という学術用語が転用されて。、、単なる進歩よりも心地よい?響きを持たせるために使われている、のかな?しかし、学術用語としての進化という言葉には、進歩という価値概念は一切含まれていないことに注意してください。

生物学的には、したがって、人間はサルより高等でも何でもありません。
そもそも高等という用語には人間的価値が含まれているでしょう?

人間的価値を基準にとれば、特に中世キリスト教的な価値観からすれば、人間が高等である、というのは当たり前と言うか、最初から結論ありき、ですね。トートロジーです。

さて、今回、進化論にまつわりどんな誤解があるのかネットで探索してみました。
ブログ生物史から、自然の摂理を読み解くで紹介されていたのですが、とても面白いので、その一節を引用します。

この進化モデルは、環境に対する生物自身の能動的(主体的)な適応(本能)を一切排す点で運命論的である。

そして、「自然選択(自然淘汰)」を「自分ではどうすることもできない(自然)環境※」に、「有利な突然変異」を「奇跡的に生ずる変身(変態)」と置き換えると、これは古代の宗教思想そのものではないのか、という疑問が生まれる。

何のことはない、主流進化論とは、「奇跡的な(神の)救いが無ければ、生物は滅びゆくしかない」という、私権時代の閉塞が生み出した古代宗教思想の追認作業、つまり神の証明をしようとしているだけではないのか。

ダーウィン進化論の神髄は、生物進化の機構を神の手を借りることなく合理的に説明できることにあります。

生物は自然淘汰(自然選択)という自然の作用の前には、いかなる能動性(主体性、意思)もありません。それを、↑の一文を表した人が「運命論的」だと揶揄しようと、それは単にその論者の主観(価値観)を表明しているだけのものに過ぎません。

ラマルクは「前進的進化」を唱えたことからわかるように、生物自身に「高等」になるような内在的な力を仮定しています。この意味で彼は中世キリスト教的なイデオロギーの虜になっていたものと思われます:ラマルク進化論は科学にはなれない。

ところで、生物には増殖しようとする内在的で無意識的な能力があります。このため、「(神の)救いがなければ、生物は滅びゆくしかない」ということは起こりません。ダーウィンが自然淘汰原理の着想を得ることになった重要な生物原則の一つは、そもそも、生物は増えようとしている、ということだったのです。増えようとしているのに、どうして子孫の数は親の数にほぼ等しいのか?

たくさん生まれたこどもたちのうち、その環境に最も適応しているものだけが次代の親になれる。これが自然淘汰原理のきわめて粗っぽい表現です。こどもたちどうしで、いわゆる弱肉強食の闘争(血なまぐさい喧嘩)をするわけではありません。ある場合には、天敵から逃れる術に長けたものであったかもしれない。ある場合には、限られた資源の中で効率的に繁殖する能力をもったものだったかもしれない。で、そうした適応力において総合的に高いものたちは、低いものに比べて繁殖力が高い。つまり子孫を残しやすいのです。この能力の高低はどのようにして生まれるのか、は別の機会に話します。

念のために繰り返しますが、生物は環境に対して反射応答するだけの受動的な存在ではありません。
動物であれ植物であれプランクトンであれ、情報処理応答回路をもつという意味において「能動的に」反応する主体です。
しかし、どのような生物も、どのような進化の運命をたどるかという歴史的次元においては、自然の力の前に全く無力なのです。

それとも、自然の力、人間の意志ではどうしようも動かせない客体の存在を認めたくないだけですか?

寝る時間を大幅に過ぎたので今回はひとまずここで中断します。
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テーマ : 哲学/倫理学 - ジャンル : 学問・文化・芸術

tag : ダーウィン 自然淘汰 価値観

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